成績差が開くのは小5から!『努力が報われなくなる子』と『伸び続ける子』の境界線 | 元塾講師 透明教育ママ見参!!

成績差が開くのは小5から!『努力が報われなくなる子』と『伸び続ける子』の境界線

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今回は【成績差が開くのは小5から!『努力が報われなくなる子』と『伸び続ける子』の境界線】と題し、お話をしていきます。

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小学校5年生という学年は、かなり重要な学年です。

学力の差がいよいよはっきりと開き始めるタイミングです。

それまで【コツコツやれば追いつける】と感じていた子が、急に成績が頭打ちになったり、勉強時間のわりに成果が出なくなったりと、努力が報われない現象に直面しやすくなります。

 

一方で、クラスの中には、どんどん学力を伸ばし、学年が上がるにつれて手が届かなくなるような子も現れます。

こうした差は、決して才能や家庭の経済力だけで生まれているわけではありません。

学力差の真実は、学び方の質・思考の深さ・勉強に対するスタンスといった、表面からは見えにくい部分にあります。

小5以降、教科内容の抽象度が増し、求められるのは【知っていること】より【考える力】や【活用する力】へと移行します。

その結果、学力が自然に分かれていく現象が起きやすくなります。

努力の方向が少し違うだけで、取り返すのが難しい差になっていきます。

 

そこで今回は、小5から明確になり始める【努力が結果に結びつかない子】と【着実に伸び続ける子】の違いを、3つの視点から解説します。

まずは、なぜ差が開くのか、次に伸びる子の特徴、そして最後に家庭ができる3つの掟を紹介していきます。

親としてどんな関わりが必要か、今日から実践できるヒントをお届けします。

子どもがこれから進む道の分かれ目が【いつ】【どこで】やってくるのか。

それを知り、先回りして備えることが、わが子の未来を大きく変える第一歩になるはずです。

 

なぜ小5から成績差が開き始めるのか?

まず、小学校5年生になると、それまで比較的横一線だった学力に、徐々に明確な差が表れ始めます。

親から見ると、【同じように勉強しているのに、なぜあの子は伸びて、うちの子は止まってしまうのか?】と感じることがあるかもしれません。

その差の原因は、実は内容の難しさだけではなく、学力の質的な変化に対応できているかどうかにあります。

小5から学習内容は大きく変化します。算数では割合・速さといった抽象度の高い単元が登場し、国語では説明文や論説文など、論理的に読み取る力が必要とされます。

単なる暗記や、反復練習だけでは対応できなくなるのです。

 

また、知識を活用して【どう考えるか】【どう説明するか】といった思考力や表現力が重視されるようになり、問題の難易度も上がります。

つまり、勉強のやり方や考え方を変えなければ、これまで通り努力していても伸び悩むようになるのが小5以降の特徴です。

ここでは、成績差が開き始める3つの具体的な理由について解説します。

 

①思考力・読解力の比重が一気に高まる

小5以降の最大の変化は、【思考力】や【読解力】なしでは太刀打ちできない問題が増えることです。

たとえば算数では、式をどう立てるか、情報をどう整理するかが問われますし、国語では抽象的な表現や筆者の意図を読み取る高度な読解力が必要です。

 

このような問題に対応するには、単に知識を覚えるだけでは不十分です。

【なぜそうなるのか】【別の解き方はないか】といった視点で考えながら解くことが求められます。

つまり、考える勉強へのシフトが不可欠なのです。

ここで重要なのは、親が子どもの【考える力】を育ててきたかどうか。

一問一答式のドリルや短時間の反復練習ばかりに偏っていた場合、突然内容が複雑になったタイミングでつまずきやすくなります。

 

逆に、小4までに【自分の言葉で説明できる】【筋道立てて考える】習慣が身についていた子は、この変化に柔軟に対応できます。

成績の差は、考える力を養ってきたかどうかの差として表れるのです。

 

②勉強の質が問われるようになる

小5になると、学習の質がこれまで以上に重要になります。

小4までは、ある程度の量をこなせば結果が出る場面も多かったかもしれませんが、小5からは【ただ問題を解く】だけでは効果が出にくくなります。

重要なのは、どれだけ深く理解しているかです。

 

たとえば、解けた問題について【なぜこの式を使ったのか】【他のやり方でもできるか】といった振り返りをしている子は、知識を応用できる力がついていきます。

その一方で、ただ正解だけを追いかけている子は、少しひねられた問題になると歯が立たなくなります。

 

また、暗記頼みの勉強法では限界があります。理科や社会でも、【なぜそうなるのか】【どのように影響し合っているのか】といった因果関係の理解が求められ、表面的な知識では乗り越えられません。

ここで問われるのは、勉強時間の長さではなく、学習の中身と取り組み方の深さです。

どれだけ自分の頭で考えながら学んでいるか。

その差が、成績の伸びに如実に表れてくるのが小5なのです。

 

③学習習慣の差が成績に直結していく

学力の土台は、言うまでもなく日々の積み重ねです。

小4までは、宿題をやっていればある程度の結果がついてきました。

しかし小5以降は、宿題だけでは足りず、【自分で取り組む習慣】があるかどうかが大きな分かれ道になります。

 

たとえば、毎日決まった時間に机に向かって学ぶ習慣がある子と、気分次第で学習時間がばらついている子では、半年・1年経つと大きな差になります。

また、わからなかった問題をそのままにせず、調べたり復習したりする力も、この時期から重要になってきます。

小5からは、授業の理解を前提として、家庭学習でどこまで【深められるか】が鍵です。

受け身で与えられたことをこなすだけの姿勢では、応用力が育たず、成績も頭打ちになっていきます。

 

ここで成績が伸びていく子は、親に言われなくても学ぶペースを自分でつかみはじめています。

つまり、学習習慣は単なるルーティンではなく、自律的な学びへの移行ステップ。

これができるかどうかが、今後の大きな分かれ目となるのです。

 

伸び続ける子の3つの特徴

さて、小5以降の学力差は、単に【勉強が得意】【頭の回転が速い】といった才能だけで生まれるわけではありません。

実際に成績を安定的に伸ばしている子どもたちを見ていても、ある共通点が見えてきました。

それは、学ぶ姿勢・取り組み方・物事の捉え方といった、目には見えにくい学習の土台です。

伸び続ける子は、決して無理に長時間勉強しているわけではありません。

むしろ勉強時間よりも【質】を大切にし、自分の頭で考えながら、楽しんで学んでいるケースが多いのです。

たとえ最初は成績が平凡でも、これらの特性を持っている子は確実に後から伸びていきます。

 

また、勉強を【やらされるもの】ではなく【自分で意味づけできるもの】として受け止められていることも重要なポイントです。

本人の中になぜ勉強するのかがあり、モチベーションが内側から湧いている子ほど、学力の伸びが継続していきます。

ここでは、そうした【後伸びする子】に共通する3つの特徴を詳しくご紹介します。

これらの特性は、環境と関わり次第で誰でも育てられる力です。

ぜひ家庭での関わり方のヒントとして参考にしてください。

 

①自分で【考える】習慣がある

伸びる子に共通する最も大きな特徴は、自分の頭で考えながら勉強しているという点です。

ただ正解を出すだけではなく、【なぜその答えになるのか】【どうしてこの解き方が正しいのか】といった理由を常に考えながら学習しています。

このような姿勢がある子は、知識をただの暗記で終わらせず、応用力・論理的思考力・説明力へとつなげることができます。

とくに小5以降の抽象的な単元では、この【理解の深さ】が明暗を分けることになります。

 

また、間違えた問題にも向き合う姿勢が違います。表面的な答え合わせではなく、【どこで思考がズレたのか】【別の視点で解けないか】と深掘りすることができるため、ミスが次の成長につながります。

この考える習慣は、家庭でも育てることが可能です。【どう思う?】【なぜそう考えたの?】といった問いかけを日常の中で増やすことで、子どもの思考力は着実に育っていきます。

 

②勉強にポジティブな感情を持っている

伸びる子は、勉強そのものに対して前向きな感情を持っています。【できた】【分かった】【前より解けた】という感覚が、自信となって積み重なり、さらに勉強を続けるモチベーションになっていきます。

 

一方で、努力が報われない子は、【勉強=つらいもの】【やらされるもの】と感じているケースが少なくありません。

そのような感覚を持っていると、どんなに頑張っても心が続かず、成績の波も大きくなりがちです。

ポジティブな学習感情は、小さな成功体験の積み重ねから生まれます。

【できたね!】【前より早く解けたじゃん】など、周囲からの声かけも大きな影響を与えます。

こうした肯定的なフィードバックが、子どもの学習に対する印象を大きく変えます。

また、自分なりの目的や目標を持っていることも、勉強を前向きに捉える力になります。

伸びる子は、自分の進みたい道に向けて【勉強が必要だからやっている】と納得しているのです。

 

③学びを【振り返る】力がある

伸びる子は、ただ学んで終わりではなく、自分の学習を客観的に振り返る力を持っています。

問題を間違えたときに、【なぜミスしたのか】【どうすれば次に防げるか】を考える習慣があるため、同じ間違いを繰り返さず、着実にレベルアップしていきます。

この振り返りの力は、小学校高学年以降に大きな差を生みます。

単元ごとの理解度を自分でチェックし、【ここが弱い】【ここはまだ曖昧】と把握できている子は、次に何をすべきかが明確で、効率のよい学びが可能になります。

 

また、勉強の内容だけでなく、【時間の使い方】【集中できなかった原因】など、自分の行動面についても振り返ることができると、さらに強い自律性が育っていきます。

この力は最初から備わっているものではなく、親や先生が日常的に【今日はどこがよくできた?】【次は何を意識してみようか?】と問いかけることで少しずつ身についていきます。

学びを振り返る姿勢があるかどうかは、継続的な成績の安定と成長のカギになるのです。

 

【伸びる子】になるための3つの掟

ところで、ここまでで、小学校高学年から成績が伸び続ける子の特徴を見てきましたが、どれも【もともと備わっていた才能】というよりは、日々の習慣や考え方の違いから育まれたものです。

つまり、どんな子でも伸びる側に回ることは可能なのです。

大切なのは、どんな環境に身を置き、どんなルールで日々を過ごしているか、です。

家庭での過ごし方や親の声かけによって、子どもの学び方は大きく変わります。

 

ここでは、【努力が報われる子】【伸び続ける子】になるために、家庭で守りたい3つの掟を紹介します。

掟は、勉強のやり方や学習量以前に大切な、子どもの土台を育てるための基本姿勢でもあります。

学ぶことは短距離走ではなく、長い道のりを見据えたマラソンです。

小学校のうちはまだまだ途中経過に過ぎません。しかし、ここでの習慣や思考のクセが、中学・高校、そしてその先の進路にも大きく影響します。

親がやるべきことは、すべてを管理することではありません。

子どもが自分で走り出せるよう、正しい方向を照らす学びの土台を整えることです。

では、その具体的な掟とは何か。以下で詳しく解説していきます。

 

掟①規則正しい生活リズムで学びの土台をつくる

学力を安定して伸ばすために最も基本でありながら、最も見落とされやすいのが 生活習慣の安定です。

どんなに優れた教材や塾に通っても、生活が乱れていれば集中力も理解力も下がり、学びの効率は著しく低下します。

とくに小学校高学年は、成長期であると同時に睡眠時間や食事のリズムが崩れやすい時期です。

夜更かしや朝のバタバタが続くと、脳の働きが鈍くなり、授業の理解度も下がります。

これが積み重なると、勉強に対するモチベーションや自己肯定感も低下してしまうのです。

 

そこで大切なのは、【毎日同じ時間に寝て、同じ時間に起きる】【食事をしっかりとる】【運動の習慣を保つ】といった、学ぶための土台を整える意識です。

親が管理するというより、子ども自身が整える意識を持てるように促すことが重要です。

規則正しい生活リズムが整うと、学習習慣も自然と安定します。

朝にスッキリ起きられ、集中して学習に取り組めるようになり、勉強も頑張るものではなく日常の一部になります。

 

掟②主体的に学ぶ姿勢を育てる

【やらされる勉強】と【自分からやる勉強】では、結果に大きな差が生まれます。

伸びる子の共通点は、勉強に対して自分事として取り組んでいるところにあります。

つまり、主体性があるかどうかが、学びの質を大きく左右するのです。

主体性とは、【何を】【いつ】【どうやって】学ぶかを、自分で考えられる力のことです。

もちろん最初から完璧にできる必要はありませんが、親が先回りして与えすぎたり、細かく管理しすぎると、子どもは【言われたことだけやればいい】という受け身の姿勢に慣れてしまいます。

 

ではどうすれば主体性を育てられるのでしょうか。

 

日常の中で、【今日はどんなことをやりたい?】【このあと何を優先しようか?】といった選択肢を与え、子ども自身に考えさせることが大切です。

また、失敗やうまくいかない経験も、主体性を育てるチャンスになります。

そこで【どうすれば次はうまくいくか?】を一緒に考える姿勢が、子どもにとっての大きな学びとなります。

自分で決め、自分で進む。

この感覚を持てるようになった子は、学習に対するモチベーションも飛躍的に高まり、継続力も身につきます。

 

掟③今の学びが未来につながることを意識させる

子どもが本当に自ら学び始めるのは、【今の勉強が将来につながっている】と納得できたときです。

つまり、なぜ勉強するのかという意味づけがあるかどうかが、学力を伸ばし続けるためのカギとなります。

 

たとえば、【将来〇〇になりたい】【もっと自由に本を読みたい】【この問題を解けたら嬉しい】など、目的や興味と学びが結びつくと、勉強はやらなければならないものからやりたいことに変わっていきます。

この意識づけは、家庭での声かけや体験から育てることが可能です。

【この算数、将来プログラミングにも使えるね】【本をたくさん読んでると、話すのも上手になるよ】といった言葉は、子どもの中で勉強の意味を育てます。

また、将来の夢について話し合ったり、実際の仕事や社会と勉強を結びつける機会を作ることも効果的です。

今やっていることが、未来につながっていると実感できたとき、子どもは学びに対して前向きに、そして長期的な視点で取り組めるようになります。

その意識の差が、時間とともに大きな成績の差として現れるのです。

 

境界線を超えるのは今の習慣で決まる

小学校高学年、特に小5は、子どもたちの学力が目に見えて分かり始める時期です。

【がんばっているのに伸びない子】と【自然と伸び続ける子】の違いは、才能や一時的な努力ではなく、日々の習慣・考え方・学びの質に集約されます。

 

今回は、成績が伸び悩む原因を、小5からの学習内容の質的変化、勉強の量より深さが問われる構造、そして生活・思考習慣の差としてお話をしてきました。

また、伸びる子に共通する【考える習慣】【主体性】【ポジティブな学習感情】なども紹介しました。

 

学力の差は、ある日突然つくものではありません。毎日の積み重ねの中で、気づかぬうちに境界線を越えてしまっているのです。

でも逆に言えば、今の生活や学び方を少しずつ見直すことで、子どもを伸びる側へと導くことは十分に可能です。

大切なのは、勉強させることではなく、【学びの土台】を家庭で整えること。

生活リズム・思考の習慣・勉強の意味づけ。

そのひとつひとつが、未来を変える力になります。

 

今日の積み重ねが、明日の成績と将来の可能性を作る。

今この瞬間から、境界線の向こう側を目指しましょう。

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