今回は【成績が伸び悩む時の対処法】と題し、お話をしていきます。
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ありがとうございます。
成績を上げよう、理解不足の単元や苦手な教科を復習して学力の底上げをしていこう、と決意して勉強に取り組み始めたものの、思うように成績が上がらないことがあります。
俗に停滞期とも言われる現象です。
この状態がいつ終わるのか、抜け出せるのか全く読めないので、停滞期に挫折してしまう子も多いです。
親としては停滞期に突入して不安を感じる、またはイライラして学習意欲が低下している子どもの様子を見ると【大丈夫かな】と心配してしまうでしょう。
とんとん拍子で成績が上がっていけば良いのですが、現実はそんなにうまくいきません。
少し点数が上がった、順位が上がったと思ったら勉強しても状況が変わらない。
このまま勉強して結果が出せるのか焦りだす。
結局自分は頑張っても学力が上がらないのでは。
こんなことを心の中で考え、勉強することを諦めてしまえば、結局振出しに戻ります。
とは言っても、伸び悩む時は悪いことを考えてしまい、子どもも前を向いて頑張ろうと気力を振り絞るのもなかなかできません。
親としては学習意欲が低下する、減退することは防ぎたいですよね。
停滞期は辛い時期ですが、忍耐があるかどうか振り分けられるものだと捉えてください。
辛抱して勉強してきた子だけが、暗いトンネルを抜けて明るい道へにたどり着くことができます。
そして、その暗いトンネルを歩くことも決して意味のないことではないです。
テストの結果をしっかり振り返り改善策を探る
まず、停滞期を脱するにはテストのやり直しをし、最近のテストの結果を振り返っていくことから始めましょう。
どのような問題で間違えているかを把握しないと対策しようがありません。
また同じような問題でミスをして点数が取れない、順位や偏差値が上がらないということを繰り返してしまいます。
自分が間違えた問題を見直すというのは嫌なものです。
塾でも学力グループの上位層以外の子はたいてい嫌がっていましたし、積極的に避けていました。
【次から気をつけます】の一言で片づけようとする子もいました。
自分のミスを認めるというのは子ども、大人関係なくできない人はかなりいます。
ただ、ミスを認めて改善していかなければ人間はたいてい同じ過ちをします。
どこかのタイミングでその悪循環を断ち切ることが必要です。
間違いのやり直しをする前に文章題が苦手なのかを確認しましょう。
毎回点数を落としている単元、理科であれば化学、生物、物理や地学の領域と【どうも間違える】という傾向がハッキリすることがあります。
やり直しをする際は専用のノートを作り、やり直した日付を記入して自分の課題、弱点、どういう問題が苦手なのかを書くように子どもに伝えてください。
塾の生徒の中でも、やり直しに力を入れた生徒は遅かれ早かれ成績が上がっていきました。
我が家の子ども①②も、テストのやり直しをしっかりやるようになったら順位や偏差値が上がっていきました。
また、社会に出てからも、仕事をする際は振り返りがとても大切になっていきます。
失敗を振り返ることなく前進しても、いずれは前に進めなくなるのは明らかです。
勉強だけでなく仕事をする上でも振り返りをする習慣を身につけていると、自分を助けることになるので、家庭で子どもに【テストの見直しをする】【間違い直しをちゃんとする】【苦手な教科や単元を把握して復習をして学力を鍛える】という勉強を取り組めるように親子で話し合い、またはサポートをしていきましょう。
基本問題と応用問題のバランスを再考する
勉強をしっかりやっていても、思うように成績が伸びない子もいます。
本人は【これだけやっているのにどうして結果が出ないのか】と焦りを覚えます。
中には諦めてしまう子、学習方法をガラリと変えようとする子もいます。
なかなか子どもの苦しい思いを考えると親の方も【こうしたら】とアドバイスするのが難しい時です。
ただ、諦めてしまう前に、変えようとする前に一度普段の勉強で使用している教材や子どもが解いている問題を確認してください。
もし、子どもが日頃の家庭学習で取り組んでいるドリルや問題集が子どもの学力レベルと合っていないと、一生懸命勉強していても子どもの学力向上に役立っていないかもしれません。
基礎学力が足りていないのに応用問題を解いていると、本人は【難しい問題にチャレンジしている自分】に満足して重要な基礎学力の土台作りが疎かになっている可能性もあります。
また、基本問題は完璧に解けるけれど応用問題を解くのを避けているという子もいます。
この場合、応用力をつける機会を捨てていることになるのでとても勿体ないです。
私も、応用問題に挑戦するのを嫌がっているけれど、進学校を目指している中学生に勉強を教える機会が何度かありました。
進学校になると入試問題の応用問題の出来不出来が合否に直接関わってきます。
それなのに応用問題を意図的に避けていたらどうなるでしょうか。
残念ながら、応用問題を避けたがる傾向のあった生徒たちはほぼ全員が不合格となっていました。
勉強を進める上で、確実に力をつけていくには定期的に家庭学習で取り組む基本問題と応用問題のバランスを考えていくようにしてください。
基本問題ばかりをやりたがる子は【間違えるのが怖い】という気持ちを持っています。
なぜ、そういう気持ちになっているのか考えていくと、その原因の一つになりやすいのが【親に叱られるから】というものがあります。
普段、【なんでいつも間違えるの】と子どもに言っていないか振り返ってみましょう。
親の言動によって【正答率の良い自分】でいることを求めていると、結局子どもの学力を鍛えることにはなりません。
親も子どもが間違えることを許容しつつ、【何か勘違いしているところがないか】【理解不足の教科や単元はないか】と冷静に物事を考えるようにしてください。
辛抱強く小さな成功体験を繰り返す
勉強をして成績が伸びる前に多少なりとも停滞期があります。
その停滞期を辛抱強く我慢できるかどうかが全てのカギを握ると言ってもいいです。
勉強に限らず、どのような分野でも上達し、結果を残すには努力の継続と辛抱強さが必須です。
軽くやってすぐに結果が出るほど甘い世の中ではありません。
ただ、人間はどうしても怠け癖、楽な方に流されてしまう生き物です。
これは私もものすごく自覚しています。
【体を絞りたい】と口で言ってばかりで、一向に運動をしない自分自身が腹立たしく、情けなく思うことがあります。
自分を律して、厳しい状況に追い込む人を凄いなとただただ尊敬してしまいます。
それでは、成績を上げたいと思い、辛い状態に耐えている子どもが諦めずにめげずに勉強を継続していくには何が必要なのかといえば、やはり小さな成功体験を繰り返していくことに限ります。
小さな成功体験とは、【漢字の小テストで前回より1問多く当たっていた】【自主学習ノートを紹介された】【本を1冊読み切った】【子ども先生をやって友達に勉強を教えた】と、ちょっと嬉しい出来事を繰り返していき、【自分もやればできる】という感情を育てていくことです。
何にも成功したと感じることがないと、暗く長いトンネルを歩いていく気持ちはゼロになります。
なかなか子どもにとって成績が伸びない時は自信喪失しやすい時期になるので、親の方も子どもの話から成功体験と思うような出来事を引っ張り出して【難しい漢字が増えていく中で点数アップしたなんて頑張ったね】【努力しているから先生に取り上げられたんだね】と努力を認める、そして努力を続けていることの成果を感じ取るような言葉がけを意識してください。
親の言動というのは子どもへの影響力はかなり大きいものがあります。
叱られてばかりで褒められた記憶がない人は、自己肯定感が低くなり、物事が長続きしない傾向があります。
これは私の身近にそういう人がけっこういるので、やはりどんな小さなことでも成功したと感じるような経験を積んでいくことが成績が伸びない時期をなんとか凌いでいく対処法だと思います。