子ども①が中学2年生になり、紆余曲折合ったものの『中だるみの中2』を乗り越えようとしています。
成績の波が安定してきていますが、大きな課題とぶつかりました。
それが【語彙力】です。
目には見えないので苦労する語彙力。
子ども①は本が好きで語彙力に関しては深刻なレベルではありません。
普通の生活では問題は無いのですが、国語のテストや模試で苦労する場面が小学校時代よりも格段に増えました。
小学生と中学生では出題される国語の文章内容や漢字は当然ながらレベルアップ。
それに対応するだけの語彙力を鍛える、そして子供の語彙力チェックをする必要があると実感しています。
出題される文章の内容が難しくなる
子ども①はそれなりに小説を読んでいます。
小学生時代、学校の国語のテストで苦労することはほぼありませんでした。
塾では、主語述語や形容詞、謙譲語といった文法がやや苦手でしたが致命的というわけでもなりません。
現在も通学を含め毎日読書をし活字に親しんでいます。
しかし、やはり模試などで出される文章とは異なります。
しかも、テストや模試で出題される文章は予測不可能かつ専門性の高い内容のケースもあります。
専門的な言葉は簡単な説明が記載されていますが、それ以外の語彙はノーヒント。
中学1年の後半から「語彙力が足りない」と嘆く回数が増えてきました。
小学国語と中学国語の語彙ギャップ解消を考えていきます。
使う言葉をレベルアップしていく
言葉の乱れは私が小学生の頃からアチコチで言われていましたが、現在はそんなレベルではありません。
大人になるとそれ相応の言葉遣いになるもの、という雰囲気でしたが現在は崩れ気味。
成長に合わせて使う言葉が自然とレベルアップしていく状況ではないです。
マジデ、うるせぇ、ふざけんな
こんな言葉は幼児でも大人でも使っています。
自然と身についていく、というのを期待せずに自分から語彙獲得を目指し努力するしかありません。
ちなみに、子ども①曰く小学国語と中学国語での語彙の違いは以下の通り。
・小学生の時は語句に特化したテキストがあった(受験向け)
・中学では語句特化のテキストは無く自力で行う
と分析しています。
これからは自分の力でレベルアップしていくしかないと。
ちなみに地域模試や学校のテストでは苦労しないけれど、塾主催の模試や駿台では困る状況です。
新聞の力は侮れない
子ども①は新聞は読んだり読まなかったり。
一方、活字中毒気味の子ども②は毎日欠かさず読んでいます。
語彙力に関しては、おそらく子ども②の方が豊富。
新聞小説、論説文、地域の話題やトップニュースも読んでいます。
新聞を介して幅広いジャンルの専門用語に触れることができます。
スマートフォン全盛の時代、所有者の関心事のあるジャンルがメインにオススメ記事が出てしまいます。
そうなると、予想していないような面白い記事に出会うことも難しい状況。
関心のある分野の情報は異様に詳しく、それ以外はあまりという事態を招いています。
広く浅くが一概に良いとは言えませんが、ごく狭い情報しか知らないのは成長期の子どもにはプラスにはならないでしょう。
今では新聞を取っている世帯は激減していますが、かつては「新聞取るのは当たり前」という時代でした。
私はその世代なので、新聞の威力の凄さを子どもを介して知る、という感じです。
語彙に特化したテキストを活用する
この1冊で「言葉力」が伸びる! 中学生の語彙力アップ 徹底学習ドリル1100 (コツがわかる本!ジュニアシリーズ)
新聞や本を読んで語彙力を高める方法は、どうしても時間がかかります。
読書と並行して、確実に語彙を増やすには中学での国語の授業やテストで出そうな語彙力を鍛えるドリルを活用するのがベスト。
別記事でも書く予定ですが、駿台模試の国語が語彙力のなさでボロボロでした。(ちなみに駿台は自宅受験可能)
駿台は正直、地方の中学生が受ける必要性は高くないのですが、大学入試を考えると受けた方がプラスになります。
全国トップレベルの子(非中高一貫校)のレベルが分かります。
大学入試の土俵は全国なので、中学生の頃から井の中の蛙にならないためにも、駿台は受けた方が良いです。
模試を複数回受けてみて子ども①は【語彙を鍛えないと駿台の国語の成績を上げることは不可能】という結論を出しました。
ですから、今回の子ども①はけっこう本気で語彙力を鍛える決意をした模様。
小学生の頃は、塾でもガッツリ漢字やことわざ、慣用句を学びました。
しかし、中学生になるとどうしても文系科目だと英語がメインになるので語彙力を鍛える機会が減っています。
時間を作って語彙を学ぶよりは、高校入試を見据えて実践問題が増えています。
ですから、子ども①自身が率先して自主勉しないといけないわけです。
中学からは大学入試を見据えるべし
中学生が大学入試や大学を考える機会は少ないかもしれません。
しかし、自分の経験や塾での仕事を通じるて分かるのはAOや指定校推薦を除くと【中学の成績は大学入試に直結する】という印象。
とくに、高校は義務教育ではないので学校ごとに使用する教科書は異なります。
センター試験を受けるのは全校生徒の10%から20%程度という高校の生徒から「国立大学に行きたい」と相談されたことがあります。
使用している教科書が学校によって異なることを、生徒本人もよく知らなかったようで進学校の教科書を見せたら驚愕していました。
また、大学入試の二次試験等や私立大学の筆記試験は大学独自の問題を解くことになります。
その大学や学部のレベルに見合った語彙力がないと太刀打ちできません。
中学生の頃から、どの学部に進学したいのか、どのレベルの大学を目指すのかを考えつつ、語彙力を鍛えておくと大きな武器になります。
ここでは、子どもの語彙力チェックをする方法をご紹介していきます。
学校の国語のテストは8割以上取れているか
中学校の定期テストは、学校のレベルによって難易度の差があります。
定期テストが簡単目なら90%以下、難しめなら85%以下の点数なら語彙力強化は必須です。
定期テストは既習の単元や文章から出題されるので「全く知らない言葉が出る」ということは稀です。
授業で習っていて、しっかり勉強しているのに8割以下という時はテコ入れが急務です。
地域模試の国語でどの問題を落としているか
地域模試は公立高校入試をベースにし出題されることがほとんどです。
公立高校の入試問題は、自治体によって難易度が異なります。
東京都のように、日比谷を筆頭に別問題を出す高校もあるので一概に「この点数以上とれば安泰」とは言えません。
そのため、地域模試でどの問題を間違えているのかを確認することが重要です。
・漢字や語句
・古文
・物語文(随筆系・小説系)
・説明的文章(科学系・動物系)
ザクっとするとこんな構成です。
その中で、毎回点数を落とすジャンルは無いか確認する。
そして、子ども本人も自覚しているかどうかを聞く。
その上で、語彙力対策をしていくという流れがぶなんです。
語彙力でも、古文が苦手なら古文の語彙に慣らしていく。
中学生で古文のウェイトは大きくありません。
しかし、自信を持たせたり高校進学後に役立つので、少しずつ古文の語彙を学んでいくこともアリです。
語彙力軽視は禁物
子ども①は国語への苦手意識はあまりありませんが、駿台レベルになると語彙力不足を痛感しています。
大学を見据えると、今から細く長く語彙力対策をし鍛えていく必要があるなと感じる出来事でした。
勉強だけでなく、何事も「短期間で結果を出す」というのは夢物語です。
「言葉なんてすぐに覚える」と軽視せず、今から受験だけでなく大人になっても役立つ語彙を身につけるように計画を立てていきましょう!