今回は【親のサポート 小4の壁でグンと伸ばすには】と題し、お話をしていきます。
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ありがとうございます。
子どもの学力の分岐点、反抗期などに突入する時期として小4の壁、10歳の壁という言葉が浸透しています。
子どもが小学4年生に違づいてくると、親としては【学校の勉強が難しくなる】【テストの点数が下がらないか】【親に歯向かってくるようになる】と色々と不安を感じたり、身構えてしまうことだと思います。
学力低下が顕著になる子や、今までのように高得点が取れない子も出てきますが、小学4年生の学びをスイスイ越えていき、小学4年生を境目に【賢い子】の地位を確立する子もいます。
しかも、そういうタイプの子はなかなかいない、というわけではなく、普通の公立小学校のクラス内に数人いるくらい珍しい存在ではありません。
私が塾で仕事をしている時も、小学校3年生の勉強では特に問題がなかった子が、4年生の内容では理解するのに時間がかかったり、ミスが目立ってきたという子もいました。
それまで賢かった子が【やや賢い子】になる可能性もある小4の壁は、教育に関心のある親にとっては鬼門の学年と捉えてしまうことでしょう。
私も子ども①②③が小学3年から小学4年生に上がる時は家庭学習を少し増やしてみたり、【これまで以上に勉強が得意な子と苦手な子が誰なのかがハッキリしてしまう】という話をしました。
当時の子ども①②③は【ふ~ん】という感じで聞いていましたが、実際に小学4年生となりそれまでのテストではお団子状態だった点数の差がかなり開きをみせてきたことや、勉強をそれなりに頑張っていた子が難しくなってきた勉強に嫌気がさし、ゲームや動画視聴の方に流されていく様子を目の当たりにして驚いていました。
とくにコロナ禍の影響で小学4年という学年をかなり変則的な授業運営を経験した子ども②は、【計算を頑張っていた子が計算式が難しくなって頑張るのを辞める子が増えた】と口にしていたのが印象的でした。
子どもなりに小学4年という学年が分岐点であるというのを感じ取り、実際に高学年や中学でも引き継がれていく学力グループの固定化が進む中で、どうすれば親として小学4年を子どもの飛躍の学年にできるのかをご紹介していきます。
適切な教材を使用する
まず、家庭学習などで適切な教材を使用するようにしてください。
教育に関心があると、どうしても小学校で習う以上の内容を勉強させたくなると思います。
応用力を身につけさせたい。
もしかしたら中学受験をするかもしれないから、受験という決断を下しても間に合うような学力をつけさせる教材を使用したい。
学力差が出始める時期ですから、つい【もう少し難しいものをやらせたい】【家庭学習で色々な問題を解いて欲しい】と考えるのは仕方がないことかもしれません。
しかし、子どものリアルな学力に合わせた教材を使わないと子どもの学力を伸ばすこともできないので、親のエゴは一旦横に置いてください。
私も塾で【こんな教材じゃ簡単すぎる】というお叱りを受けたことがありますが、親の思いと子どもの学力が一致するとは限りません。
小学4年生以降の学びは小学校3年間で学んできたことをしっかり身につけていないと、十分理解することができないので、【これから先の勉強で着実に力をつけることができるための教材】を選んでください。
小学校4年生から塾に入ると、塾の勉強を理解するのにもやはり小学校で学んできた基礎学力がないと塾の勉強についていくことができません。
小学生と言っても、塾ではクラス分けをしたり、力不足の子には事前に受けた実力テストの結果を見せながら説明をし、丁寧にお断りします。
これは都会の塾だけでなく、地方の塾でも同じように塾側が判断しています。
ただ、地方では中学受験が珍しいのと、小学生向けのクラス分けの基準が明確になっていないところもあるので親が猛烈に【上のクラスがいい】と訴えてくると、在籍させる可能性はあります。
クラスによって授業内容、解く問題のレベルや教材が異なるので、応用力を求める親からすると【上のクラスに属さないと】と思うのは少し理解できます。
しかし、こういった親の行為は子どものためではありません。
やはり子どものリアルな学力を把握して適切な教材、塾にいれば適切なクラスに属することが子どものためになります。
勉強することや努力の大切さを伝える
さて、小学4年生になると子どもも精神面で成長を見せてきて親と対等に話をするようになります。
親としては【まだまだ子ども】と感じることもあるかもしれませんが、子どもの方としては【10歳だし】という年齢が二桁になったということから大人に近づいている感覚が強まります。
学童保育を卒業して放課後は留守番をしたり、一人で公園に出かけて友達と遊ぶ子も増えてきたりと行動範囲も広がっていくので、親が思う以上に心も成長しています。
喧嘩も増える時期でもありますが、【対等に話せるようになってきた】ということを踏まえて積極的に勉強することや努力の大切さなどを伝えるようにしていきましょう。
子どもに勉強について話をするとなると、どうしても【勉強しなさい】といったお説教、小言のようになってしまいますが、感情的にならず将来を見据えた建設的な内容、親の経験談などを交えながら【勉強していない子の末路】【勉強しているとどいう選択肢ができるのか】という現実的な話をしてください。
我が家の場合、私が小学生時代はグータラ小学生でしたから、その反省や【こういうことを小学生時代にしておくと中学生になってから楽だと思う】という話、同じようにグータラ小学生だった同級生がどのような道を歩いて行ったかというリアルな話もしました。
やはり、勉強をしない、楽な方に流されてしまう子は昔も今も大人になってから苦しい立場になるのは変わらないのでは、と考えています。
10歳になると親の真面目な話をちゃんと聞いたり、自分に置き換えて想像することもできるようになってきます。
ちょうど学力の分岐点に直面している時ですから、【自分はどうしたいか】と考えさせ、小4の壁という多くの子どもが勉強面で躓くことのある学年を他の子より先んじる形で抜け出すきっかけをつくってみてください。
子どもの様子や変化をキャッチする
先ほど触れたように、小学4年生になると心の成長も感じるようになります。
それは良いことでもあれば悪いことでもあります。
小学校の中でも簡単に解決できないようなトラブルも発生してきます。
子ども①②そして③の学年でも小学校3年生から4年生になると力関係がハッキリしてきて、その中で力を悪い方に使う子も出てきます。
先生がいくら注意しても反省しない子もいます。
我が家の子どもたちは直接的な被害を受けたことはありませんが、目の前でトラブルを見たり、被害を受けているクラスメイトを見て精神的に落ち込むということがありました。
そう事件が学校で起きた日は帰宅した後の様子も普段とは違うので、【何かあったな】と思いつつも、【どうしたの?】【疲れたの?】という声がけをして、子どもがモヤモヤしている気持ちを吐き出すよう心がけました。
嫌な出来事をすぐにスパッと忘れるということはなかなかできませんが、家庭を【モヤモヤを多少は取り除く場所】にしておくことが反抗期、思春期を迎える子どもにとって精神的に落ち着ける場所を確保することにつながります。
家も落ち着かない、親が何にも分かってくれないと、子どもは親に対して信頼する気持ちが低下していきます。
帰宅するのが嫌になったり、問題を一人で抱え込んでしまうということもあります。
精神が落ち着いていないと勉強と向き合うこともままならないですし、毎日を元気に過ごすこともできません。
我が子が色々な出来事に遭遇しながらもたくましく成長していく、勉強を頑張るという気持ちを引き出していくには親が子どもの様子や変化をキャッチすることが極めて重要になってきます。
子どもの性格によってはその変化を瞬時にキャッチするのは難しいと思いますが、【夕方の様子がいつもと違う】【そういえば最近先生から頻繁に注意されている子がいるみたい】【クラス内でトラブルが発生したと言ってた】という親子の会話などから考えてみてください。
根掘り葉掘り聞くと嫌がる子もいるので、【4年生になるとクラスで派閥みたいなのもできるでしょう】【体育の授業でサッカーやソフトボールの試合をしたら揉めたりしない】とトラブルが起きそうな現象を取り上げてみて、話しかけてみると【あのね、実は・・・】と喋り出すこともあります。
子どもは親に聞いて欲しいという気持ちと心配かけたくない、という気持ちの両方を持っているので、子どもが口にしやすい形で会話をしてくのもおすすめです。