【子どもの学力】 読解力が重要なシンプルな理由 | 元塾講師 透明教育ママ見参!!

【子どもの学力】 読解力が重要なシンプルな理由

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今回は【子どもの学力 読解力が重要なシンプルな理由】と題し、お話していきます。

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ありがとうございます。

子どもの勉強について、昔からある言葉が『読み書きソロバン』です。

人生のどこかのタイミングで耳にする言葉ですが、その中でも『読み』が読解力にあたります。

『文章を読んで理解する』というのは学びの土台の一つであり、親の方も『読解力をつけなければ』と考えて、読み聞かせをして本が好きな子に育つよう誘導していると思います。

 

本好きな子に育てば必ずしも文章題がスラスラ解ける子、学力の高い子になるわけではありませんが、普段から本を読んでいない子に比べるとテストの問題文を読むのも嫌がらず、また文章を読むスピードも速いので『本好き』のメリットはたくさんあります。

 

さて、ご存じの通り小学校では2020年度から新しい学習指導要領がスタートしました。

我が家の場合、子ども①②はそれぞれ小学6年生と4年生のタイミングで、子ども③に関しては入学した当初から新しい学習指導要領で勉強しています。

 

スタートした2020年度はコロナ禍の影響で新しい学習指導要領がクローズアップされることはほとんどありませんでしたが、それでも学校の学びは確実に変化しているのを感じています。

学習指導要領改定を受けて、文部科学省は予測不可能な未来を進んでいく今の子ども達の生きる力を育てるべく、学力の3要素として『知識及び技能』と『学びに向かう力と人間性など』そして『思考力・判断力・表現力』を重視する学びになっています。

 

親世代の頃のように受け身でもテストの点数が良ければそれでよし、という時代ではなく、クラスメイトなどと対話を会話を重ねて新しいことを発見する学びや、知識を利用した学び、そして深く考えて自分らしく表現できる力を鍛える授業が行われています。

それに伴いアクティブラーニングが増え、自分の意見をまとめて発表する、文章にしてまとめるということが増えています。

『自分の意見をまとめるというのが苦手な子』は昔も今もいますが、文章を書くというのが低学年から行われているので、わりと早い段階から苦手意識を持ってしまう子がいるのではと個人的に気にかけています。

 

そして、学校の学びが変化しているということは『入試にも影響を与えている』と考えてください。

その変化は中学受験、高校受験そして大学受験にまで及びます。

ゆとり教育時代は大学入試は変化がなかったため、ああいう結果になってしまった感があります。

しかし、今回の学習指導要領改定は先に大学入試の方でセンター試験から共通テストへと刷新されたこともあり、一部の受験だけが傾向が変わったということではなくなっています。

とにかく親の経験が活かされないこともあるので、改めて今なぜ読解力が重要性を増してきているのかシンプルに考えていきます。

 

1.活字離れの時代に読解力重視の学びになっている

本を読むこと読まない子というのは昔からハッキリしていて、語弊を恐れずに言えば進学校に行く子はどちらかと言えば本好きな子、本を読むことを嫌がらない子が多い印象があります。

そしてスマートフォンの登場によりますます本離れが進んでいるとも言われています。

本好きな子は相変わらず読んでいるけれど、読まない子はとことん読まない、という流れになっていると考えていいでしょう。

読書に対する二極化が進んでいるというのは親としては心配なところです。

なぜ心配なのかといえば、確実に学校の学びは読解力重視を前面に出しているので、活字に親しんでいない子は学年が上がれば上がるほど『分からない』を感じることが増えるからです。

例えば、小学校の低学年の頃の算数は文章題は少しで計算問題がメインと思いきやガッツリ文章題を勉強しています。

これは以前の学習指導要領で学んでいた子ども①②の時代にはなかった傾向です。

我が家の3番目の子どもである子ども③の宿題を見て『こんな宿題出されたことがない』と騒いでいたこともありました。

私も小学2年生や3年生の算数のメインは計算と思っていたので『文章を使って四則計算を考えさせる学び方は相当なレベルだな』と思いました。

正直、公立小の学びは簡単と思っている方もいるかもしれませんが、今の子ども達が学校の授業で受けている学び方は思考力を鍛える部分が強まっていることもあり、文章で説明することや児童に説明させる機会が増えています。

 

こういう学び方をしていく中で、読解力の力がやや足りない子は『よく分からない』と感じることが増えてくるのでは、と個人的に、そして一人の親として気にしています。

 

2.入試問題の文章量がボリューミーになっている

公立小レベルで学び方が変化しているので、受験も出題傾向が変化し、入試問題が変化すれば塾のテストや模試の傾向もそれに応じて変わります。

子ども達も『塾のテストだけでなく学校の定期テストも記述問題や文章題が増えた』と口を揃えて言っています。

親世代の頃のように記号問題や用語を書けばそれでOKという問題が減ってきて、問題文も長文化が進んでくれば時間内に解き終わらない子も出てくるでしょう。

そして、文章を時間内に正確に読んで問題を解くというのは短期間で身につけられる力ではないため、読解力のない子はテストで苦戦を強いられることになります。

 

進学校を目指すのであれば、読解力を高めるということは不可欠です。

決められた時間内にしっかり問題を解くには文字を追うスピード、瞬時に言葉を理解し文章内容を把握できる力が必要です。

 

入試の世界でいえば、毎年のように大学入学共通テストで出題傾向がガラリと変わった、とか文章量が増えてインターネット上で大騒ぎになるという事が起きています。

記述問題の導入は大騒動の末に見送りになりましたが、複数の資料から問題を解くという親世代の頃とは異なる問題が出ているので、今の子ども達は『資料を読み解く力』も求められるようになっています。

そういう力を入試本番の半年前に集中して鍛えていくというのは、現実的に無理があります。

やはり小学生の頃から意識をして本を読む機会を増やすことや、思考力を鍛える問題集を解いたり、説明的文章を読んで論理的な文章にも親しんでいくなどしていきましょう。

 

3.そもそも受験だけの話に終わらない

塾で仕事をしている時、先生の説明をすぐに理解できる子もいれば、理解するまでに時間がかかる子がいました。

両者の違いを考えた時に『読解する力の差』だという答えにたどり着いたことがありました。

そもそも、話し言葉も文章と同じく言葉です。

そして、学校の学び、塾での学びも先生が説明をして問題を解くという流れになるので、言葉に対する理解力の差が学力差の要因の一つになっているという思いを抱いています。

読解力を鍛えることが学力の土台を頑丈にすることにつながるので、『読解力は国語に関する力』とは思わずに、軽視しないでください。

 

さて、子どもの勉強は最終的には受験へ、進路進学につながっていきます。

学校のテストの結果、偏差値の推移、塾のクラスはどこになるのかといったことは全て受験に関わることです。

しかし、読解力に関しては受験すごろくでゴールをしたらそれでもう用はない、というスキルではありません。

大学に進学すれば授業を受ける時に『この本を読んでおくように』と指示されて読み、その本についてまとめたレポートを提出するように、ということも先生によっては指示することがあります。

そして、就職活動でも読解力があるとないとでは結果も異なるくらい重要なスキルです。

読解力は先ほど触れた私の塾での経験談と同じで、文章を読むだけでなく、例えば面接官の質問を瞬時に判断して答える際に必要なスキルです。

社会人になれば仕事の中で資料作成、資料を読む、会合、上司やクライアントへの説明など『読解力がどのくらいあるか』が分かってしまうシーンが多々あります。

 

生きる上で、そして人生の重要な場面ですごく大切になるスキルです。

子どもの頃、受験生そして学生になり社会に出ていく時や社会で活躍する際にも『絶対にあった方が良いスキル』と言えるでしょう。

親としては読解力はなんとも掴みどころがなくて、漢字や計算よりも後回しにしてしまいがちですが、子どものこれからの人生を考えると『小学生から取り組ませなければ』と思うはずです。

 

まとめ

多くの親は読解力が大切なものだと理解していますが、それではどうやって鍛えていけばいいのかその道筋が分からない方も少なくないと思います。

読解力が勝手に鍛えられるものなら親は本当に嬉しいですが、現実はそんなに甘いものではありません。

活字に親しむように子どもが乳幼児期の頃から絵本の読み聞かせをするというのがファーストステップだと思います。

次のステップは、就学した頃、つまりは小学生になってから自分のお気に入りの本を見つけて読む子になることで、さらに次の段階になると中学進学や受験という時期が迫っている頃になり、そこで学力と直接結びつくようになります。

読解力が重視されるようになるのは小学校高学年や、中学受験をする子が塾通いをし始める頃で、テストを受けてそこで我が子の読解力の程度が見えてきます。

読解力が足りない子は文章題が苦手な傾向があるので、その時点で親の方も慌てるようになります。

ただ、慌てても短期間で鍛え上げられるスキルではありません。

子どもの進んでいく道を考えながら、読解力を鍛えることに取り組んでいきましょう。

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