中学でトップ層でも進学校では上位になれない子の特徴 | 元塾講師 透明教育ママ見参!!

中学でトップ層でも進学校では上位になれない子の特徴

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今回は【中学でトップ層でも進学校では上位になれない子の特徴】と題し、お話をしていきます。

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ありがとうございます。

 

子どもの教育に関心のある方が色々と情報を集めると、たいていは【中学受験の情報が多い】ということに気がつくと思います。

人口密集地である大都市圏で中学受験熱が依然として高いことから、小学生の子どもの勉強や教材について調べようとすると【中学受験に向けた子育てブログ】や【中学受験に特化した教育情報】がたくさんあり、地方に住んでいる、または中学受験の予定のない親にとっては正直言えばあまり必要ではない情報ばかりに触れると思います。

ただ、大都市圏の子ども達とは高校に入り、大学受験の時に我が子と対峙することになるので多少なりとも中学受験の情報を仕入れておくのはわるいことではありません。

 

さて、高校受験組かつ教育熱の高い家庭では進学校に合格することを目標にし、小学生の頃から家庭学習をしっかりし、中学でも成績上位層になれるよう頑張っていると思います。

高校受験に関する情報は中学受験に比べると発信している方もそう多くはない印象があります。

そもそも、小学生と中学生とでは親との距離感が劇的に変わっています。

反抗期に突入する前から受験に備えて動き出す中学受験と、バリバリ反抗期&思春期の高校受験とでは親子関係が変わっているのは当然です。

子どもの考えや受験に対する意欲だけでなく、志望校がどこなのかハッキリ言わない子もいるので親としては高校受験の全体像がぼやけていて、正確に見えないこともあります。

年齢的に数歳差という違いなのですが、如何せん子どもの人生の中で最も目まぐるしく成長する時期と重なるので親の方が積極的に関われない難しい受験なので、情報発信する方が少ないのではないかなと感じています。

そうした中で、高校受験そして進学校に合格してから感じる疑問点、不安を解消したくてもなかなか親としてスッキリできないこともあります。

とくに、親自身が進学校ではない、または大学受験をしていないと、自分の知っている世界と子どもが身を置く世界との違いを知らないまま高校生活がスタートすることになります。

高校に入ってからどのくらい勉強するべきなのか、どういう授業なのかということや、高校受験と大学受験の違いをよく知らないまま高校3年生の受験学年になってから【ウソでしょう】と驚くような事態に直面することがあります。

そこで今回は、中学でトップ層でも進学校に入ったら上位に喰い込めない子の特徴をご紹介していきます。

 

1.中学校の定期テストが簡単だった子

学区の公立中学のレベルはかなりのばらつきがあります。

学校に在籍している生徒の学力のボリュームゾーンの違いは定期テストの難易度にも影響を及ぼします。

学業不振の子が多く、成績上位層がごくわずかという学校の定期テストは、やはり応用問題などを出す解けない子が続出するので使用しているワークそのままがテストに出る確率が高くなります。

【ワークを勉強すればそれなりに点数が取れる】になれば、学業不振の子もワークの復習をします。

中学による定期テストの難易度の違いは私も塾で仕事をしている時にものすごく感じました。

教育熱の高い地域の公立中と、低い地域の公立中、そして国立大学附属中の定期テストの問題の質、レベルはかなり異なり、【同じ学年でもこんなにも差がある問題をそれぞれ解いているのか】と色々と考えさせられました。

 

公立中でも進学校を受験する、合格する生徒が多い学校もあれば、毎年合格するのは数人程度という学校もあります。

こうした中学校間での差をよく知らず、学校のテストで高得点を叩き出していた教育熱の低い地域で育ってきた優等生が、トップ高校や2番手校に進学すると周囲に自分よりも遥かに学力の高い子がゴロゴロいることに気がつき、【勝ち目がない】と一気に勉強意欲を失う子もいます。

教育熱が低いエリアの公立小や公立中を経て進学校に進んでも上位層にいられる子もいますが、そういう子は『学校のテストに満足していない』『レベルの高い子が集結する市街地の塾に通っている』『都会の難関中高一貫校の子を意識して先取り学習ができるくらいの学力がある』という特徴があります。

 

やはり自分がいる環境が温いかどうかを冷静に分析、判断できないと進学校に進んで上位に滑り込むのは難しいです。

 

2.大学受験を高校受験と同じと思っている子

高校受験は親の頃とさほど大きな変更点はありません。

筆記試験の点数と、中学校から提出される内申書、学校によっては面接も行われ、総合判断をした上で合否が決まるシステムです。

しかし、大学受験はこの20年でかなり変わりました。

筆記試験が当たり前だった時代から総合型選抜、自己推薦や大学独自の入試制度も増えています。

すでに私立大学では筆記試験、つまりは学力試験以外での入試制度で入学している生徒の方が多くなっています。

とくに有名私立大学や人気の私立大学以外では、定員割れ問題が度々指摘されているように入学してくれる生徒を早く囲い込みたいという思惑が『筆記試験以外の入試で合格する』という流れを加速した感は否めません。

私が塾で仕事をしている時、中学生時代に教えていた生徒が指定校推薦でお世辞にも知名度が高いとは言えない大学に合格したと報告に来た時、その子の英語の理解力なども知っていた私は衝撃を受けました。

『この学力で大学進学できる時代になったんだ』と大学進学の意味、定員割れしている私立大学の対応を考えさせる出来事でした。

 

私立大学を中心に筆記試験以外の入試制度の拡充の流れは今後も続くと考えられます。

また、こうした大学入試の変化だけでなく、大学受験そのものを高校受験と同じように『高校3年生から本気を出せばなんとかなる』と甘く見ている子もいます。

大学受験と高校受験の違いは色々ありますが、まず第一に自治体という限られた土俵の中での戦いから、47都道府県という全国規模の土俵に舞い降りて戦いを強いられます。

全国というのは、もちろん都会の中高一貫校の同級生も含みますし、浪人生も含まれます。

高校の学びは理科一つとっても細分化されて、4教科に分かれます。

社会も英語も国語も、一教科ではなく複数教科となりそれぞれの教科で定期テストが行われます。

河合塾の全統模試のように模試や共通テストでは、英語は1教科、国語も古典と現文が含んで1教科ですが、内容的に学校で学ぶ二教科分と同じで、覚えることはもちろん難易度も高校受験とは比べ物にならないくらい難しくなります。

 

公立高校の受験は東京や大阪のような一部の自治体を除くと学校の偏差値関係なく同じ問題を受験生が解きます。

しかし、大学入試になると『進学校の子が受ける』という世界になるので問題のレベルも当然ながら難化するので、『高校3年生から本気出せば間に合う』ではありません。

先取りをしていない高校受験組はそれ自体が大きなハンデになっているので、高校1年生から真面目にしっかり勉強していないと受験に間に合いません。

 

3.高校に受かったことで満足している子

地方の教育事情というのは都会とは異なり、高校に合格するのが最優先課題という家庭もあります。

とくに地元で有名な進学校は『受かったらそれで良し』という風潮があります。

そういう考えの下で育ってきている子は、『高校に受かればこの世の春』と受け止めている子がいるのも事実です。

 

かく言う私もそういう考えの持ち主だったため、高校に入ってから大変苦労しました。

子ども①が高校生になり、やはり高校に受かったことで満足している同級生を目の当たりにして驚いています。

高校に受かることを最大の目標にしていると、浮かれてしまい高校での授業の準備、つまりは春休み中にすべき先取り学習に取り組まずに過ごしてしまいます。

そして、定期テストや夏休みが始まる頃まで『この高校に入れた自分』に酔ってしまい、勉強を二の次にしてしまうと、上位層との差がドンドン広がり、1年の秋や冬になるとどうにもならないくらい追い込まれていきます。

こういう事態にならないよう、家庭でも『あの高校に入ればそれでOK』『あの高校に入るのが子育ての中で最大の目標』にならないよう気をつけてください。

 

まとめ

中学3年で部活を引退してから猛烈に頑張ってトップ高校に合格した。

そんな話は昭和、平成初期の頃は普通に信じられていました。

しかし、21世紀に入り地方にも公立中高一貫校が誕生した影響もあって小学生から塾通いをする子が珍しくなくなっています。

地方では公立中高一貫校が不合格となった場合、学区の中学に進学する子が圧倒的多数です。

そのため、中学受験を経験している優秀層が同級生として一緒に勉強するので、その子達を追いつけ追い越すとばかりに勉強しないと進学校の合格が近づきません。

小学生の時点で学力ピラミッドの上と下の差が親世代の頃よりも広がり、『中学3年から本気出す』で間に合うような時代ではなくなっています。

 

こうした時代の変化はもちろんのこと、大学入試は全国規模であるという認識を持たせて進学校受験をし、その後に待ち受けるレベルの高い授業についていけるよう中学生の頃からしっかり意識させていきたいですね。

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